- 大切な洋服が色落ちしてしまった。
- 黒色の洋服と一緒に洗濯機でまわしたら、白いTシャツが灰色になっちゃった。
- 間違って漂白剤をいれてしまって、白々しくなってしまったシャツやパンツ。
- 何気なく洗濯してしまったために、色が落ちてしまった。
- しかもその色が、別の洋服に移ってしまった。
と、気落ちしてしまう事はありませんか。
クリーニングに出せばよかった、もう着られない、とがっかりすることもありますよね。
手軽にホームクリーニングしたいのに、いちど色落ちや色移りを経験すると、怖くて敬遠してしまいます。
安心してください。お気に入りの洋服は元通り復活させて、もう一度元の輝きを取り戻すのです。
ここでは、色落ちのメカニズムと復活方法を知って、今以上に賢くホームクリーニングしましょう。
色落ちした服を復活させる方法!色・黒・紺色で検証
色移り・色落ちの主な原因は、洗濯時に染料が溶け出してしまうこと。
水や洗剤、洗濯機は汚れを落とすだけではありません。
染料を落とす力もあるのです。
汚れ落ちを優先するあまり、高めの温度で洗うなど、きれいに仕上げようとする工夫がもとで、色落ちしてしまうことがあります。
漂白剤での色落ち
1. 原因
漂白剤は、シミなどの色素を根本から分解させて白くします。
通常の洗剤は汚れを浮かせて取ることが目的で、色素を分解させるほどの効果はありません。
したがって、漂白剤は漂白力が強いのです。
特に「塩素系漂白剤」(代表名ハイター)は効き目が強く、洋服の色、柄ごと白くしてしまいます。
使うときは真っ白にしたい衣類だけにしましょう。
酸素系漂白剤(代表名ワイドハイター)は色柄物にも使えます。
しかし色の抜けやすい素材や長時間浸したりすると、やはり色落ちの危険性があります。
2. 漂白剤での色落ちは復活するか
基本的には元にもどりません。
どうしてもという場合は専門の業者へ依頼して染め直してもらいましょう。
しかし、全く同じ色に戻すのはむずかしく、費用もかかるため現実的ではありません。
これは予防するしかありません。
色落ちした色素が他の服に移った色移り
これは落とすことができるかもしれません。
色移りに気付いたらすぐに準備してみましょう。
用意するもの
- 液体タイプの洗剤
- 酸素系漂白剤
- 洗面器
- ゴム手袋
手順
- 洗面器に40℃ほどのお湯を入れ、通常の3倍ほどの洗濯洗剤と規定量の酸素系漂白剤を入れて混ぜる。
- 洗濯機から取り出した濡れた状態の服を、すぐにつけこんで洗う。
1〜2時間ほど様子を見る。 - 色が落ちたことを確認して、キレイな水ですすぐ。
色移りした洋服は乾いてしまうと移った色が定着します。
スピードが大切です。
ここで注意することは、白い洋服に、黒や紺色、その他濃色が移った場合に限るという事です。
柄物に移ってしまった場合は、元に戻すのは難しいでしょう。
もともとの柄まで色落ちする可能性が高いです。
漂白剤が服について色落ちした!修復するペンはある?
色落ちを直す布用染色ペン最近は「布用 染色ペン」と言うものがあります。
安価で手軽にお気に入りの服が復元できるかもしれません。
布製のものなら蘇る可能性が高いです。
色も豊富で、様々な服の修復に対応できます。
メリット
メリットとしては安価・スピーディ・しっかり染まるです。
黒系の服なら、きれいに仕上がり、クリーニング店で染め直したようになります。
安価なので何色も常備しておけます。
また、「布用 染色ペン」なら10秒ほどで元に戻ります。
使い方は塗り絵のように服をなぞるだけ。
素早く元通りにできるので、お出かけ前の時間がない時でも安心です。
「布用 染色ペン」は耐水性の顔料インクを使用しているため、にじみにくく、耐水性や対候性に優れています。
いいことだらけのようですが、やはりデメリットもあります。
デメリット
基本、布しか使えないことで、布以外は不向きです。
服の素材は様々なので、どの素材がペンに合うのか、断言はできません。
絶対ではないのです。
素材が明らかでない場合はリスクがあることを頭に置いておいてください。
また、使用頻度が少ないので、もったいない気持ちがします。
欲張って何色も揃えない方が良いでしょう。
そして、必ずしも色が合うとは限らないことです。
遠目でも違いが分かってしまうようでは意味がありませんね。
ペンがおすすめの洋服としては、
- Tシャツ
- デニム
- ニット
- スウエットやトレーナー
こういった素材なら、ペンの使用後に洗濯しても落ちません。
クリーニング店で染めると、価格は約2,000円ほどかかります。
布用染色ペンなら、安価で済みます。
また、店舗に足を運ぶ時間もいりません。
時間とお金の節約ができますね。
色落ちした服を完全に復活させたい!クリーニング店で可能?
色落ちした服を完全に復活させるには、もっとも安心なのはクリーニング店です。
特に大切にしている洋服は、自己処理よりもクリーニングを選んだ方が間違いありません。
やはり、クリーニング店で「シミ抜き」してもらうのが最善です。
色移りによるシミを落としてくれるクリーニング店を調査してみますと
- ホワイト急便
- 白洋舎
と言った大手クリーニング店なら安心感があります。
ただし、無料のシミ抜きはあくまでも簡易的なもの。
対応できるのは極薄い色移りで、時間が経過した色移りや、濃い色移りや広範囲にわたるものは、簡易的なシミ抜きだけでは不十分です。
やはり料金を支払ってきれいにしてもらいましょう。
HPを検索するとたくさんのクリーニング店がありますが、なかでも「アンドカラーズ」は染め直し専門のお店です。
料金は黒・紺色だと5,500円~、元の色に染め直しを希望するのなら16,500円と少々高めですが、元の色に染め直しできるのは良い点ですね。
「キレイナ」であれば、ブランド物の洋服も取り扱ってくれます。
料金は大きさでバラツキがあり、3,300円~33,000円と幅が広いです。
送料を支払えば、全国から受け付けてくれます。
個人のお店では、大阪で 「山田洋服㈱」が高度の技術を持っているようです。
その分料金は高くなります。ワンピースで27,500円~38,500円、スーツで38,500円~44,000円と多少お高めな値段設定です。
こちらも全国から受け付けています。
北海道、札幌にも有名店があります。
ファッションクリーニングSuzuki。
シミ落ちに自信があるようで、落ちなかったら料金は無料と謳っています。
注意事項が丁寧に書いてあるので一度HPを見て確認するとよいでしょう。
他にも全国から郵送や宅配で受け付けてくれるクリーニング店がありますから、それぞれの強みを聞いてみて、自分に合う店舗を探すと良いです。
まとめ
一度色落ちしてしまうと着る気が失せてしまったり、捨ててしまう方もいるかもしれません。
黒や紺と言った濃色の洋服は色落ちや色褪せしやすいとも言えます。
色落ちしてからの対応も大切ですが、まずは防止に努めましょう。
天日干しの際も裏返したり、乾いたらすぐ取り入れて収納したり。
見落としがちですが、種類の違う防虫剤を一緒に使用することもやめましょう。
洗剤も中性洗剤やおしゃれ着用洗剤にするなど、日常の工夫でも防ぐ方法はあります。
お気に入りの洋服を長く着続けられるといいですね。